熊本県熊本市の慈恵病院の「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)が改修され、親が病院から手紙を受け取らないと子供が預けられないようになった。1月24日、その様子が報道陣に公開された。
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改修された赤ちゃんポスト内にはセンサーつきの内ドアが設けられ、その小窓に置かれている手紙を受け取ると鍵が空き、ベッドのある部屋を開けられるという仕組みになっている。手紙には相談先の病院の電話番号、メールアドレスなどが記されている。
同病院の蓮田太二理事長は同日に記者会見を開き、赤ちゃんポストが設置された2007年5月から2011年12月末までに親から相談があった子供のうち、129名が養子に入っているかもしくは養子手続きを進めていること、一部の親がこれまで手紙を受け取ってこなかったことなどを明らかにした。