大塚ホールディングスは3月15日、同社の子会社である大鵬薬品工業が製造する経口抗がん剤「ティーエスワン(欧州申請商品名:Teysuno™)」がシスプラチンとの併用にて、進行性胃がん患者のファーストライン治療薬として欧州委員会より承認を受けたと発表した。(参考:がん患者支援サイトに「術後のリンパ浮腫」が登場 静岡がんセンターら)
ティーエスワンは、胃がんの治療薬として開発され、1999年に日本国内で承認された。海外では韓国や中国、シンガポールなどで承認を受けており、今回欧州での適応が決まった。これにより欧州連合加盟27カ国と欧州経済地域加盟3カ国で適応される。
同社によれば、胃がんは肺がん、乳がん、結腸直腸がんに続き4 番目に多いがんで、年間約70万~80万人が死亡している。欧州では7番目に多く、年間推定死亡者数は約12万人だという。
ティーエスワン(Teysuno™)の欧州発売は2011年後半を予定している。