日本小児科学会など3学会は、水道水について指針を発表した。「乳児には硬水で溶いた粉ミルクは、大きな負担になる可能性がある。水道水の方が内臓に負担がかからない」というもの。
市販のミネラルウォーターには、硬水のものがあり、マグネシウム、ナトリウム、カルシウム、カリウムなどが多く含まれるケースがある。これらの成分は、血液の調整力が弱い乳児には負担になる。
放射性物質を含む水道水を乳児に飲ませることが不安なケースには、放射性物質の濃度が低い時に、水道水をくみ置くことが考えられる。その際に重要なことは、ふたのできる容器にいっぱいに水道水を入れ、直射日光に当たらない場所で保管することだ。なお、消毒用の塩素は、約3日間効果がある。