三重県医療審議会救急医療部会の分科会では、県内全域の救急医療を担うドクターヘリの導入を検討中だが、ヘリが待機する基地病院を、三重大医学部付属病院と山田赤十字病院の2病院とする意見を、8月4日にまとめたという。
1機のドクターヘリを2病院で共同運航し、事務局としての業務などは三重大病院が担うようだ。県医療政策室副室長は、医師や看護師の数は、2病院共基準を満たしているが、安定した運航や人材育成のためには、共同運航が望ましいとした。
三重県では2003年から東紀州地域の救急医療対応として、和歌山・奈良の両県と共同で、ドクターヘリを運航してきた実績がある。しかし、県内全域をカバーするドクターヘリは、これまでなかった。