神奈川県で2008年3月、離退職した女性産科医の復職を支援しようと開設された「医師バンク」の就業者が、2人にとどまっているという。
県の調査によれば、出産の取り扱いを休止する医療機関は、県内でも増加。それでも、有効な手立ては見つかっていない。
医師バンクでは、離退職した女性産科医など再就職先を求める全国の産科医と、産科医を募集している県内医療機関の双方が登録し、マッチングを行う制度。
スタートから2年以上が経過したが、登録者は5人、就業者は2人しかいないという。残る3人の就業は難航し、1人は登録を取りやめた。一方で、医療機関側からの求人は約40人。
分娩を取り扱う県内の医療機関は、3年ぶりに減少に転じ、状況は深刻化するばかりだという。