インフルエンザの治療薬として知られる「タミフル」は、子供の脳により取り込まれやすいことが、理化学研究所分子イメージング科学研究センターおよび東京大学の行った実験で判明した。
実験方法は、幼少期および成熟期のアカゲザルにタミフル、抗不整脈薬を注射し、薬内に目印として埋め込んだ炭素が脳内にどれくらいの速さでどの程度取り込まれるのかを計測するという方法で行われた。
以前ネズミを用いて実験した際にも同じような傾向が見られたが、人に近いサルでも同様の結果を得たことから、今後の子供への投与の仕方に影響を与える可能性もあり、タミフルの副作用の原因を突き止めるヒントとなりそうだ。
実験結果は米放射線医学誌6月号に掲載される。