厚生労働省の予防接種部会で26日、感染症の一種である「ポリオ」の予防接種に使われる「不活化ワクチン」を、日本でも早ければ2012年度より導入する方針が定まった。
ポリオは感染直後は風邪と似たような症状が現れる。重症に至らず治癒するケースも多いが、その後手足などが麻痺し、延髄がウィルスに犯され死亡する可能性もわずかながら存在する。
ポリオワクチンはウィルスを弱毒化した「生ワクチン」と、ウィルスを殺した「不活性ワクチン」の2種類が存在する。国内では現在予防接種には「生ワクチン」が使用されているが、極まれに摂取した子供やその家族などがポリオ感染することがある。一方、ヨーロッパなどの海外では「不活性ワクチン」が使用されており、その安全性は高いといわれている。
厚労省は不活性ワクチンの研究を進めるメーカーの承認を年末頃から順次進めていく予定。