東京電力の発表により、福島県の福島第一原発で復旧作業を行っている東京電力社員の2名の被ばく量が、現在の作業員の緊急時の被ばく量上限である250mSvを超えている可能性高いことが5月30日明らかとなった。(参考:いわき市での甲状腺被ばく調査、子供に問題なし)
被ばくしたのは30代と40代の男性社員。東日本大震災の発生以降、福島原発で作業を続けていた2人の甲状腺からは、他の作業員より10倍以上高い放射性ヨウ素が検出されており、千葉市にある放射線医学総合研究所で診断を受けた。
福島第一原発ではこれまでも女性社員2人が法令限度を超えて被ばくしていたこともあり、今後は現場の作業従事者全員の定期的・長期的な検査が望まれる。
国際放射線防護委員会(ICRP)は被ばく量を通常の場合5年間での被爆量を100mSv、緊急時でも年間500mSv以下に抑えるように勧告している。