福島第一原発事故を受けて、被災地から長崎県へ避難している人、救出活動で現地入りした人らを長崎大学病院などが詳しく検査したところ、約4割の人が内部被曝(ひばく)を起こしていることが明らかになった。(参考:いわき市での甲状腺被ばく調 査、子供に問題なし)長崎大は、3月末までに自治体職員や大学職員ら87名の体内を、ホールボディーカウンターと呼ばれる装置で検査した。その結果、通常は人間の体内に存在することのない放射性ヨウ素131が34人から、セシウム137が22人から検出された。
原発作業員以外の体内放射能の測定結果が明らかとなるのは今回が初であるが、被ばく量は極めてわずかであり、健康への影響はないレベルだという。この結果は6月5日に広島市内で開かれる「原子爆弾後障害研究会」で報告される。