妊婦の血液からダウン症など3種類の染色体異常を調べる 新出生前診断が開始されてから3カ月が経過した。全国で1534人が検査して、陽性反応が出たのが29人(1.9%)ということが分かった。
(参照:「新型出生前診断「賛成」は48%、「反対」は30%」)
朝日新聞によると、29人のうち、羊水検査による確定診断を受けた2人が人工妊娠中絶を決断したようだ。診断を行う22病院で作る研究チームは、今後、遺伝カウ ンセリングの効果などをしっかりと検証し、出生前診断の成果を高めていく。導入当初は、利用者は1,000人程度を見込んでいたが、現状の高齢妊娠の増加などの理由もあり、想定の約1.5倍の人が利用していた。
共同研究チームによると、陽性という診断結果だった29人のうち、ダウン症が16人、生まれても短命になる18番目の染色体が1本多い18トリソミーと、13番目の染色体が1本多い13トリソミーがそれぞれ9人、4人ということも判明した。