日本赤十字社の東京都赤十字血液センターが5月、東京都内の献血会場に献血にやってきた福島県いわき市の男性が、原発事故による放射線被ばくの影響を理由に、献血を断られていることがわかった。男性の妻からの抗議を受け、日赤側が謝罪した。
日本赤十字社によれば、男性は5月26日にお台場の献血会場を訪れ献血を行おうとした際に、医師に対して放射線を浴びているかもしれないと話したため、医師からは心配ならばやめたほうがいいとアドバイス。翌日男性の妻からの抗議があったという。
日本赤十字社は現在、累積被ばく量が100mSvを超過した原発作業員については半年間献血を制限する方針を示しているが、福島県民の献血は通常と同じ基準で行っている。