福島県の第一原子力発電所事故後、医薬品として承認されていない清涼飲料水の粉末などを「放射線被ばくを防ぐ」と販売していたとして、栃木県警生活環境課などは、医薬品販売会社「凰宝」の役員横嶋明容疑者とその妻で役員の展子容疑者を逮捕した。両者は容疑を認めているという。
容疑者は店頭に手書きで「福島原発被ばく対策」と記した看板を置き、また今年の4月には宇都宮市の男性に、未承認の清涼飲料水の粉末などを「被ばく効果がある」「抗がん剤として使える」などと宣伝しており、薬事法違反の疑いがもたれている。2人はおととしから30人以上に対し同様の手口で承認されてない薬などを売っていたと見られ、2010年7月からは栃木県から販売をやめるように指導されていた。