厚生労働省が、8月14日、献血でシャーガス病が確認されたと発表した。
(参照:「厚生労働省が風疹の流行は減少傾向と発表」)
中南米で流行しているシャーガス病が国内の献血で初めて確認された。シャーガス病は、日本にはほとんど生息していないカメムシの一種のフンが傷口に入るなどして病原体に感染を引き起こす。患者の3割は10~20年後に重い心疾患や消化器疾患を発症するという。
厚生労働省によると、中南米出身の40歳代の男性から今年6月に採られた血からシャーガス病を発見した。男性は2012年10月までに少なくとも9回献血しており、保存分を抗体検査したところ、どの血液も陽性だった。9回分の献血の内、赤血球製剤9本と血漿製剤2本などに使われたようだ。厚生労働省は、日本赤十字社を通じて11本の製剤の使用実態を調べて いる。