大阪大学付属病院・麻酔科の加藤喜久医師が、医療用の麻酔を自分に注射し、懲戒解雇処分になった。
(参照:検査で1歳児が死亡、両親が京都府医大病院を提訴)
前代未聞の不祥事が起きた。5月初旬から6月中旬にかけて、加藤医師は鎮静効果のある麻酔用鎮痛剤(医療用麻薬)を注射器に吸い取って持ち出し、手術室のトイレや自宅などで、個人的に使用していた。
産経新聞によると、使用の目的・理由は「学会発表や緊急手術を担当してストレスを感じていた」としている。麻酔用鎮静剤は患者に使用したように偽装工作していた。病院の調査では、加藤医師は麻酔記録に本来の必要量より多い量を記載し、一週間に3~4回のペースで麻酔を使用したようだ。
このような事件はごく一部の医師によるものだが今後、医療用麻酔の管理方法が問われることになるだろう。