カネボウ化粧品の白斑症状の問題で、昨年、大阪の大学病院の医師から症状を指摘されたが、同社は約10カ月放置していたことが判明した。
(参照:「茶のしずく石鹸」旧製品でアレルギー症状)
カネボウ化粧品の美白化粧品を使って肌がまだらに白くなる「白斑(はくはん)」の症状が相次いでいる問題で新しい動きがあった。カネボウが委託した弁護士による調査報告書によると、1年前に購入者から相談を受けた大阪の大学病院から白斑の指摘があったにもかかわらず、今年7月の自主回収まで約10カ月間、何も対策を行っていなかったようだ。報告書では、大学病院の医師からの指摘があった時点で、「因果関係を疑い、適切な措置をとるべきだった」と指摘されている。9月1日の時点で、9959人に白斑の症状が確認されている。今後も、被害者数はさらに増える見込みだ。