子宮頸がんワクチン副作用に対して、厚生労働省が動き出した

子宮頸がんワクチンの接種後、原因不明の痛みが続く患者が続出している。その問題で厚生労働省研究班は、東京大病院をはじめ、全国11病院で専門的な治療を行うことを決めた。
(参照:未婚女性も卵子保存の方向へ。日本生殖医学会が指針案を検討

  厚生労働省の発表では子宮頸がんワクチンは今年3月までに国内で推計328万人が接種を受けている。しかし、ワクチンメーカーや医療機関から「歩行障害」「けいれん」「失神」「発熱」など約360 件の重い副作用が報告されている。子宮頸がんワクチンに関しては、強い痛みが生じるなど重い副作用のケースが報告されたため、専門的な治療態勢を充実させることが急務となっていた。副作用の診断の一つの目安は、ワクチン接種後、2~4週間が過ぎても痛みやしびれなどの症状が続いている場合、病院での受診を呼びかけていた。

読売新聞によると、原因不明の慢性的な痛みは43件あった。厚生労働省は決断する。2013年6月、子宮頸がんワクチンの接種は継続するものの、積極的に勧めることはしないという内容だ。

また、厚生労働省研究班は、子宮頸がんワクチン接種後の副作用が問題になったことを受け、痛み治療の専門チームが発足している。接種後に原因不明の痛みを訴える患者を実際に診察するなどしてきた。ワクチンと痛みの因果関係は不明なものの、従来の慢性的な痛みへの治療が、ある程度有効と判断した。厚生労働省研究班は、東京大病院をはじめ、全国11病院で専門的な治療を行うことを決めた。

■受け入れ態勢を整えた病院
「札幌医大」「福島県立医大」「東京大」「慈恵医大」「順天堂大」「愛知医大」「滋賀医大」「大阪大」「岡山大」「高知大」「九州大」

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