福島県が実施した18歳以下の子供の医療費を無料にしてから1年が経過した。その効果は疑問視されていることがわかった。
(参照:厚生労働省が発表。医療費が10年連続で過去最高を更新)
福島県が全国の都道府県で初めて、18歳以下を対象に医療費を無料化してから1年がすぎた。医療費無料は、東京電力福島第一原発事故の影響で子育て世代が県外流出するのを減らすためのアイデアとして採用された。
読売新聞によると、医療費無料と謳っても、実施前から県内ではほとんどの市町村が独自に中学生以下の医療費は無料だった。県による無料化で対象が拡充されたのは事実上、15~18歳だけだ。1年を経過して、県外へ出て行く人の数字に変化はない。この1年で効果があったかどうかは疑問視されてるが、「医療費無料化の効果は、長期的にみないとわからない。県外から戻ってくる理由には様々な背景があり、今後も支援を考えたい」と福島県の児童家庭課の担当者はコメントしている。