ギブン・イメージング社の大腸用カプセル内視鏡、”PillCam COLON2 “が日本での製造販売承認をうけた。早期の保険適用をめざしており、大腸癌検診における便潜血陽性者の精密検査への活用が期待されている。
(参照:徳島大病院に「手術支援ロボット」が導入される)
大腸癌検診として40歳以上の人への便潜血検査が奨励されているが、この検査で陽性と判定された人の精密検査の受診率はいまのところ54%程度にとどまっているという。これは、現在行われている大腸内視鏡検査が苦痛を伴うものだと認識されていることに1つの原因があると考えられている。この点、大腸用カプセル内視鏡は簡便で非常に侵襲性が低く、上記のような人々に対して活用されることが期待される。
この大腸用カプセル内視鏡について、獨協医科大学名誉学長で、日本カプセル内視鏡学会理事長の寺野彰氏は「本邦における大腸がんの死亡者数は、近年増大し続けており…2020 年までには男女を合わせた日本人のがん罹患率第 1 位になると予想されています。低侵襲で患者受容性が高いカプセル内視鏡が大腸疾患に臨床応用されることは、大腸がんの早期発見、早期治療に大きく貢献することと思われます。」とコメントしている。