厚生労働省は「食品中の放射性物質の検査結果について」により依然として高い値の放射性物質が検出されていると発表。
(参照:福島県の子供の尿から放射性物質を検出)
厚生労働省では現在も連日、資料「食品中の放射性物質の検査結果について」の発表を続けている。事故発生から2年半を経たが、野生のイノシシ、キノコ類、福島近海産の海産物などからは、依然として高い値の放射性物質が検出されている。
この発表は厚生労働省が地方自治体や緊急時モニタリング、国立医薬品食品衛生研究所の検査結果などをまとめて連日公表しているもの。事故後に、一般食品で100Bq/kgと定められた基準値を上回る食品が報告されない日もあるが、依然として高い値が検出されるものも目につく。
22日の751報では宮城県産イノシシ肉から最大320Bq/kg、23日の752報では福島県産シロメバルから430Bq/kg、24日の753報では群馬県産ナメコから590Bq/kgのセシウムが検出されたことが報告された。野生のイノシシやシカ、キノコ類や海産物では依然として基準値を大幅に超える値のセシウムが検出されていることが浮き彫りとなった。