子宮頸がんワクチン接種後に副作用が出る患者が相次ぎ、ワクチン接種推奨の中止をしていた問題で、厚生労働省は28日に行われた厚生科学審議会にて接種推奨の中止を継続することを決定した。
(参照:子宮頸がんワクチン副作用に対して、厚生労働省が動き出した)
子宮頸がんワクチンは今年4月から定期接種となったが、6月にワクチン接種後に体にしびれや痛みなどの症状の副作用が相次ぎ、ワクチン接種による副作用か因果関係が明確になっていないなどとして、厚生労働省は接種の勧奨を中止としていた。
4月から7月までに約25万人が子宮頸がんワクチンを接種しており、医療機関からの副作用による症状は291件報告されている。その中で3割を超える143件で入院などを要する症状や後遺症が残るなどの重篤な症状であることがわかった。ワクチンは2009年から販売されており、今年7月までに報告されている副作用などの症状は2259件となった。
28日に行われた厚生科学審議会では、医療機関や製薬会社からの症例などの報告を受け、ワクチン接種の推奨中止の継続を決定し、引き続き調査を続ける。
また、11日に厚生労働省では接種後の副作用による症状を専門的に診察できる医療機関を新たに6カ所を発表している。「信州大医学部付属病院」「北海道大病院」「名古屋大医学部付属病院」「愛媛大医学部付属病院」「山口大医学部付属病院」「鹿児島大医学部付属病院」