厚生労働省では、6日に臍帯血バッグの破損調査結果において33例の破損事例が判明したことを公表した。
(参照:世界初!「さい帯血移植」が1万例を突破)
今年8月に「兵庫さい帯血バンク」において臍帯血バッグの破損事例の報告があり、厚生労働省では9月〜10月にかけて全国の臍帯血バンクと臍帯血移植登録病院を調査。8つの臍帯血バンク内で確認された破損事例は17例。そのうち移植に使用されたものはなく、破損部位が判明しているものが10例、不明が7例。209の移植医療機関では、確認された破損事例は16例。その全てが移植に使用されていたが、いまのところ健康被害は確認されていない。16例すべて破損部位が判明している。
厚生労働省では調査結果を踏まえ、外部からの物理的な破損については取り扱いを強化するよう注意喚起をすると伴に、原因不明の事例はすべて「兵庫さい帯血バンク」のため、原因が判明するまではこのバンクからの臍帯血提供は見合わせると発表した。