米国時間の8日、米食品医薬品局(FDA)が食品でのトランス脂肪酸についての規制を発表した。
これにより、アメリカでは心臓発作を年間で約2万人の予防ができ、7000人の心臓疾患による死者を減らせる可能性があるとしている。
(参照:厚生労働省が「薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会」開催発表)
規制が正式に決まれば、今後トランス脂肪酸は安全とはみなされず、食品へ使用する場合はFDAの承認が必要となってくる。トランス脂肪酸は天然の油にはあまり含まれておらず、油を液体から固体にするときに生成されるためマーガリンや揚げ物などに多く含まれている。血中で善玉コレステロールを減らし、悪玉コレステロールを増やしていくため摂取しすぎると心臓発作や心臓疾患になる可能性が高まる。日本ではトランス脂肪酸低減をしている企業もある。
日本人の1日当たりの摂取しているトランス脂肪酸は、平均で0.92~0.96グラムと推定されており平均エネルギー摂取量の0.44~0.47%となる。WHOが提示している最大摂取量(エネルギー摂取量の1%)以下となっている。