女性医師の数は増加傾向であるが、働く現場では多くの課題が存在している。
女性医師達の中で共通している問題は、出産による休職から子育までの間のブランクと医師という仕事との関係である。
(参照:獨協医科大学病院 女性医師支援センター「第5回クローバー交流会」開催予定)
日本医師会のまとめによると、平成24年の段階で国家試験合格者の男女比率は男性68.2%、女性31.8%で年々女性の割合は増加の傾向である。女性医師が最も多く働いている年代は30〜34才で次に25才〜29才となり、35才以上になると女性医師の割合が減少してくる。
休職・離職の一番の理由は出産・子育てがあがり出産から半年〜1年の期間休職する女性が多いが、そのまま医師を退職してしまう女性も少なくない。その理由として産前産後休業取得や育児休業の取得率が低いことがある。医師という忙しい仕事柄、職場や周囲の理解を得るのが難しい場合や、非常勤者に対しての制度が徹底していないことなどがある。
また、育児中で時間短縮勤務を希望しても通常勤務になってしまい両立が難しく退職をするケースもある。女性医師にとってまだまだ多くの働く環境の改善点が求められている。