北里研究所病院糖尿病センターは、民間企業と協力して糖尿病予防対策の新組織の設立をすることを公表した。
(参照:日本IDDMネットワークが「1型糖尿病研究基金 第5回研究費助成課題」を発表)
厚生労働省の調査によると国内で成人の4人に1人が、糖尿病と診断された患者または糖尿病予備軍とされている。糖尿病と診断されると投薬治療の他に食事制限、適度な運動が必須になることや、繰り返し入院を要する場合もあり予防することはとても重要である。もし糖尿病と気付かずに放っておくと、糖尿病が引き起こす合併症が発症してしまう可能性あり危険である。心筋梗塞や脳卒中など大きな病の誘発させるばかりか、糖尿病神経障害、糖尿病網膜症、糖尿病腎症などの糖尿病3大合併症を発症することもある。
今回設立した新組織には北里研究所病院糖尿病センターとキリン、江崎グリコ、ローソンなどが参加。北里研究所病院糖尿病センターでは糖尿病についての治療や研究の共有、助言を行い、民間企業では糖尿病対策を目指した食品などの商品開発を進めて行く。
栄養バランスの摂れた食事を毎日作ることは大変であり、一人暮らしの場合はついついコンビニで買って食事済ましてしまうこともある。今回この新しい組織の設立により、消費者にとっては糖尿病予防だけでなく他の病気に対しての予防対策へもつながる可能性を秘めている。今後の事業展開が大いに期待されている。