結婚、出産の高齢化にともない不妊症に悩むカップルが増えてきた。不妊症は女性が原因と考える人が多いと思われるが、男性が原因のケースもが少なくない。
(参照:日本生殖医学会が「第57回日本生殖医学会学術講演会・総会」を開催すると発表)
現在、不妊症に悩んでいるカップルは5組に1組とも言われており、その要因のひとつには結婚・出産年齢の高齢化とされている。世界保健機関(WHO)の、男女比率よる不妊症の原因に関する調査結果では「女性に主な原因がある割合が41%、男性に主な原因、男女共に原因がある割合はそれぞれ24%」となっている。この調査によると、女性だけでなく男性も不妊治療を必要とする場合はそう少なくないことを示している。しかし日本ではまだ男性の不妊治療の専門医が少ないこと、それに伴い男性側にも不妊症の原因があると認識しているカップルが少ない。結果的に何組かのカップルの間では女性側だけが責任を感じ、プレッシャーになっている事が多いようだ。
日本生殖医学会のHPでは、男性不妊症の診療についての調査結果が報告されており各病院での男性不妊症に対する対応診療項目が掲載されている。男女共に40歳以上で妊娠を望むのであれば、まずは専門機関にいくことが重要である。そして男女どちらかに原因があったとしてもふたりで一緒に不妊症に取り組んでいくことが不妊治療には肝心である。