女性医師にとって出産や育児からの復職、短時間勤務などの要望に対してまだ課題が多いが、その一方で復職サポートの成果が各地で報告されてきている。
(参照:医師免許を持ちつつモデルとしても活動している陳佳奈(ちん かな)さんがコラムの連載をスタート)
2010年に大阪府医師会では「女性医師支援プロジェクト」を発足し保育所や病児保育の設置、柔軟な就労形態の提供、女性医師のキャリアアップへの支援などを府内近隣の15病院との協力のもと進めてきた。これにより、女性医師は院内や近隣の施設に安心して預けることができる。
復職のマッチングサポートをしている日本医師会の「女性医師バンク」では、求人登録件数961件のうち357件の就業と17件の再研修の紹介の成立が行われたことが報告された。さらに今年からスタートした検診業務の紹介により短時間勤務希望者のニーズも高まっている。
これまでも各施設、都道府県で女性医師への支援プロジェクトが開始されてきたが、その成果が少しづつ上がってきており、復職希望者がそれぞれ自分に合った労働環境で働ける環境へつながってきている。