武田薬品工業の糖尿病治療薬である「アクトス」の処方が、ドイツでも6月10日より制限されている。
(参考:武田薬品工業のアクトス、フランスで新規患者への投与禁止へ)
規制の内容は、新規患者に対する投与は原則禁止とし、また現在すでに投与を行っている患者については医師が個別に判断をするというもので、フランスのものと同一。フランスが処方を制限した理由は、同薬品を使用することによりぼうこうがんのリスクがわずかながら高まるためであり、どいつはこれに追随した形だ。
現時点では各国が個別に判断を行っているが、欧州連合で医薬品の認可を行う欧州医薬品庁は20日から23日にかけて会議を開き、この場で欧州全体のアクトスに対する姿勢が決まる可能性もある。一方で米食品医薬品局(FDA)は今のところ動いておらず、また日本の医薬品医療機器総合機構は自身の判断で服用を中止したりしないようにと呼びかけている。