うつ病は、年代問わず10人から15人に1人が経験し、女性の方が男性に比べて2倍近くうつ病になりやすいといわれている。
季節の変わり目や、生活環境の変化など様々な要因で精神的な不調が起きてきて、睡眠障害や摂食障害なども連鎖して起きてしまうケースもある。
(参照:うつ病治療は薬に頼りすぎ? うつ病治療に警鐘、井原裕教授が『生活習慣病としてのうつ病』を上梓)
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うつ病などの精神病は誰にでも発症の可能性があるが、人によって症状の曖昧さに病気である自覚をはっきり持てない。「いつもと違う」「頭が混乱する」など症状に気づき始めたらクリニックへの受診となるが、さらにここで受診を挫折してしまい症状を我慢してしまう人が少なくない。その理由として、受診の「予約制」である。
クリニックなどの施設では医師が多いわけではなく、一人一人じっくり患者と向かい合っていくためにどうしても時間がかかり、予約制の方が患者への負担も少ない。クリニックによっては、急な受診が可能なケースもある。しかし、そういったクリニックは少なく、どうしても今すぐという急を要する場合は精神科病院という選択肢がある。精神科病院なら予約がなくても受診できることがあるからだ。
自身が信頼できる医師に受診をお願いするのが一番ではある。そんな中、予約制の受診制度が障壁となり診断を先送りにしてしまう人にとっては、精神科病院といった選択肢もあるということだ。まずは、クリニックや精神病院に電話で受診の選択肢を聞いてみることが症状改善の糸口となるだろう。