11月28日、郡山市のビッグパレットふくしまで認知症予防財団、福島民報社、毎日新聞社主催のもと認知症予防シンポジウム・福島「認知症と向き合う」が開催され討論が行われた。
(参考:アルツハイマーの治療・メカニズムの解明へ)
平成22年度の時点で65才以上の高齢者の中で認知症が占める割合は7人に1人程度とされており、認知症前段階も加えると4人に1人と予想されている。高齢になるほど認知症発症のリスクが高まるため人数は年々増加の傾向である。
本シンポジウムでは約350人が出席。国立長寿医療研究センターの遠藤英俊 内科総合診療部長が「健康長寿と認知症予防」について講演。その後、特別講演で日本フィランスロピー研究所の渡辺一雄所長が「手応えのある生き方」をテーマに老後の生きがいの大切さ、ボランティアサポートを使っての自己実現の重要さについて語った。
鈴木久 福島民報社取締役論説委員長がコーディネーターを務めたパネルディスカッションでは、こおりやまほっとクリニック白潟光男院長、森重勝 福島県認知症グループホーム協議会長、認知症の人と家族の会県支部郡山地区会 小沢美代子氏が「認知症と向き合う」を主題に会場で挙げられた質問や、さまざまな認知症の状況によって変わる対応方法についての見解を述べた。