2日、大日本住友製薬とバイオベンチャー「ヘリオス」は共同開発契約を結び新会社を2014年2月に設立することを発表した。新会社ではiPS細胞(人工多能性幹細胞)を使用した治療薬を製造、販売する。
(参照:世界で初のiPS臨床研究、田村厚生労働相が正式に了承)
開発する治療薬は高齢者に特に多い病気「加齢黄斑変性」を対象としており、早いと40代で発症する人もいる目の病気である。深刻な場合は失明の恐れもあり欧米では失明する主要な病気のひとつとして知られているが、日本ではこの病気はまだ一般での認知度は低い。
大日本住友製薬では最大で52億円の資金を援助。ヘリオスはiPS細胞を用いた初の臨床実用化を行っており今回、iPS細胞から人工的に生成した目の細胞に関する技術を提供し開発を進めていく。治療薬は早くて2018年の実用化を目標と定めている。
新会社の社長にはヘリオスの鍵本忠尚社長が就任。資本金は5000万円で両社が折半で出資する。