厚生労働省は6月14日、2010年度の労災補償状況を発表した。2010年度の精神疾患による労災申請は前年度比45件増の1181件で、支給件数は同74件増の308件となり、共に過去最高をマーク。主な支給決定案件の内容は、対人関係が65件、病気や怪我、事故などの体験が48件だった。業種別に見た場合、「社会福祉・介護」と「医療」の分野が最も多く、厚生労働省は背景に、厳しい労働環境があると見ている。
一方、仕事のストレスから倒れるケースでの労災申請は802件で、4年ぶりに増加したが、支給数は285件と前年度と比べて低下した。