7日に岡山大病院で中国地方初となる脳死心臓移植手術が行われ、施術の結果は無事成功したと発表された。
(参照:国内初、岡山大病院が肺維持装置初使用した)
臓器提供者は国立病院機構長崎医療センターで脳死と判定された10歳代前半の男の子で、10代の少女に心臓を移植することとなった。
少女は2010年に拡張型心筋症と診断され日本臓器移植ネットワークに登録しており、3年近くドナーからの移植を待っていた。移植手術は午前8時35分頃始まり、正午に無事終了。約3時間20分の手術となった。拒絶反応などが起こらなければ少女は2〜3ヶ月後に退院できる見込みでる。
2010年に臓器移植法が改正され15才未満からの脳死移植が可能になってから日本では今回で4人目となり、術後の記者会見で執刀した佐野教授は「東京や大阪だけでなく岡山でも心臓移植手術が可能であるとわかれば大きな意義がある」と述べた。
さらに、男の子から提供された臓器で肝臓は名古屋大学附属病院で40代の男性に、すい臓と片方の腎臓は大阪大学附属病院で男性に、もう一つの腎臓は長崎大学病院で40代の男性へ移植され全て無事に終了した。