国民生活センターは、豆乳を飲んだことにより咳や鼻水、唇が腫れるなどのアレルギー症状が出る相談が増えていると発表した。重症化したケースでは意識障害、呼吸困難などに陥る場合もあり注意を呼びかけている。
(参照:神奈川県模原市 「米粉100%」のピザに男児がアレルギー発症)
健康や美容への関心が高まり豆乳の消費量が多くなっているが、国民生活センターの報告によると豆乳、調製豆乳、豆乳飲料などで原材料として豆乳を主とする飲料を飲んだことによるアレルギー発症について2008年から今年10月までの5年間に15件相談が寄せられていると報告された。
症状としては咳や鼻水、唇が腫れる、じんましんが出るなどがあるが、重症化したケースではアナフィラキシーショックや呼吸困難になり入院を要した患者もいる。とくにカバノキ科の花粉症がある人が豆乳を飲むことによりアレルギーを発症することが多く、豆腐、味噌など大豆を使用した食べ物で症状が出ていない人でも、豆乳で症状が出ることがあるのだという。
国民生活センターでは、アレルギー症状が出たらすぐに医療機関への受診が必要であると呼びかけている。なお、国民生活センターが公開している詳しい注意事項は、国民生活センターホームページでも確認することができる。