13日、政府は東南アジア諸国連合の特別首脳会議(ASEAN)で日本の医療制度や医師の育成、医療技術のノウハウを提供するための「アジア健康イニシアチブ」を発表した。
(参考:厚生労働省が発表。医療費が10年連続で過去最高を更新)
政府は8月から中東・バーレーンにて保健や医療分野での協力を進めてきた。13日から行われたASEANの特別首脳会議では、医療水準の向上や病気の予防などを目的として日本の医療技術や保険制度を提供していく。
ASEAN所属の各国でも高齢化は問題となっており、生活習慣病になる人も増加している。そこで、健康寿命世界となっている日本への注目が高まり、今回の技術提供では食事や栄養などの基準作りも支援される。14日に開かれた記者会見で安倍内閣総理大臣は、東日本大震災の際にASEANから受けた支援や、フィリピンの台風では日本医療チームの緊急支援を取り上げ、ASEANとは互いに手を取り合い、助け合いができる真のパートナーだと述べた。また、カンボジアでの母子保健センター設立により幼児の死亡率半減の例を挙げ、ASEANの人々のために日本の医療・保健ノウハウをもっと生かせるはずと、今後のASEAN各国への医療発達を促進させる意気込みを見せた。