17日に報告された厚生労働省の調査によると、2012年末の時点で女性医師の数は5万9641人となり、全体の19.7%を占める結果となった。これは1954年の調査以降過去最高を更新。
(参考:女性医学生 7割が出産しても仕事との両立を考える)
厚生労働省による調査は2年毎に実施されており、女性医師数は増加の傾向を見せ1996年に3万人を超え、2002年に4万人、2008年には5万人を超えた。増加傾向の理由として、医学部へ入学する女性が全体割合の3割を超えるとともに、出産・子育てが負担となり離職する女性医師も多いが、最近では病院側で職場復帰のサポートするなど女性医師が働きやすい環境作りが行われてきたという背景も関係がある。
医師数を都道府県別で見ると、人口10万人当たりの医師数は前回調査より7.5人増え、全国平均は226.5人となった。一番多いのは京都で296.7人、次に徳島で296.3人、東京で295.7人であり、一番少ない県は埼玉県の148.2人であった。厚生労働省では医師数は今後も増えると想定しつつも、地域偏在については各自治体と協力して改善する姿勢である。