年齢とともに衰えて行く筋肉のことを「サルコペニア」といい、肥満の人の場合、運動不足から筋肉の低下、筋肉量の減少からさらに運動することから遠のいてしまいさらに肥満へつながってしまうことがある。
(参考:2015年から、肥満が増えた社食には厚生労働省らがイエローガードを提)
このことから新しい概念として「サルコペニア」と「肥満」で「サルコペニア肥満」と呼ばれるようになった。現代人の誰しもが、陥ってしまう可能性のある病気である。
「サルコペニア肥満」の予防法・対策として筋力を増やし、体重を管理すること、食生活の改善がある。筋肉を増やすといってもただひたすら運動して筋肉をつけるというのはなかなか難しい。「サルコペニア肥満」予防に極端な運動は必要ない。筋肉を作るたんぱく質を少し多めに配慮したバランスのとれた食事と平行しならがら、適度な運動を行っていく必要がある。
1日の理想的な歩行数は8000~1万歩以上とされている中、電車通勤の人は4000〜5000程度、車通勤の人では2000歩という人もいる。通勤・通学で歩いていると思っていても歩行数は意外と少ないこともある。日々の習慣として自身の歩行数を知り、いつもより多く歩いてみる、時間の合間にストレッチをするなど、積極的に体を動かし健康体を維持するという意識を持ち続けることが、「サルコペニア肥満」の予防にとって最も肝心なのである。