佐賀県が実施した県民意識調査で、県民の「夫は外で働き、妻は家庭」との意識が、男女ともに根強いことがわかった。
仕事と家庭の両立が厳しい実情も、調査から明らかになったという。
調査は昨年11月、県内に住む満20歳以上の男女3000人に対して行われた。
「夫は仕事、妻は家庭」との男女の役割分担意識について、「そう思う」「どちらかと言えばそう思う」と答えたのは、男性37.7%、女性33.7%で、前回2004年の調査より男女ともに増加した。
一方で男女ともに4割近い人が、仕事と家庭の両立を望むものの、実際には仕事優先の男性が約26%、家庭優先の女性は約33%だったという。
子どもの世話やしつけについて、佐賀県内の男性の過半数が「男女両方同じ程度」と認識しているのに対し、女性の約64%が、女性の役割だととらえているという。子育て世代の30・40代で、その差は際立っていたそうだ。