10日、厚生労働省の発表によると昨年日本国内を旅行したドイツ人女性が帰国後デング熱を発症。日本国内での感染疑いがあることがわかった。日本ではデング熱の感染は60年以上報告されていないが、今回の感染は国内での可能性も否定できないため厚生労働省では各自治体に注意を呼びかけている。
(参照:日本初の女性医師、楠本イネの賞「西予市おイネ賞」の懸賞作文を募集 愛媛県西予市)
ドイツ人女性は昨年8月19日から31日まで長野県・山梨県・広島県・京都府などを旅行した。ドイツへ帰国後、高熱が出たため医療機関へ行ったところ入院となりデング熱と診断された。その後女性は1週間程で回復している。
デング熱はネッタイシマカやヒトスジシマカなどの蚊が持つデングウイルスに感染することで発症する感染症である。感染後は4日から14日で頭痛・高熱や筋肉痛の症状が現れる。一般的に1週間程で回復するといわれているが、重症化するとデング出血熱になることもある。人から人への感染の恐れはなく、日本では60年以上感染は確認されていない。しかし、毎年200件ほど海外で感染して帰国後に発症するケースもある。
厚生労働省では各自治体に対し、デング熱の疑いがある患者がいた際は保健所への報告をするよう注意を呼びかけている。