夏だけでなく冬にも乾燥や感染性胃腸炎などで脱水症状になるおそれが高く、とくに乳幼児などの子どもや高齢者は脱水症になりやすいため注意と予防が大切である。
(参照:感染性胃腸炎が各地で相次ぎ発生)
脱水症は主に夏季の暑さから発症すると思われがちだが、冬にもなる可能性が高い。この時期にも流行するノロウイルスやインフルエンザ、風邪による発熱・おう吐・下痢などから、しばしば脱水症が発症する。冬季には寒さのため厚着をして気付かないうちに汗をかいてしまう。汗をかいても乾燥による水分蒸発で発汗量を自覚できない。ただでさえ水分の摂取量が減る冬にはこのような理由で、脱水症状に陥る人が多いのである。
子どもを持つ親の脱水症の意識調査によると、子どもが脱水症になったことがある時期は猛暑の8月よりも2月が一番多く、発症理由として風邪をひいたときと答えた人が一番多かった。
予防としてはこまめに水分補給をすることが大事であるが、もし脱水症になってしまった場合、水だけを摂取してしまうと体内の体液が薄まってしまい体内でバランスをとろうと補給した水分が尿や汗で排出されてしまうので、電解質を含む水分を補給することが効果的である。持病のある人は塩分の取り過ぎで持病が悪化する危険性もあるためかかりつけ医に予め相談しておくことが必要である。