第42回医療功労賞で京都府舞鶴市愛宕浜町の元舞鶴医師会長であり坂根医院院長でもある坂根英弥氏が受賞した。表彰式は2月6日に開催を予定している。
(参照:四半世紀にわたった取り組み 福島県医師を表彰へ)
医療功労賞は、地域医療で15年以上献身的に貢献してきた人へおくられ、医師や歯科医師、看護師、保険士、助産師など医療従事者へおくられる賞である。
坂根氏は1959年に医師となり1974年に舞鶴にて開業。地域の医療に貢献し1日100人を超える患者の診療をしていることもあった。現在も1日40人以上が訪れているがその大半はお年寄りである。そのため、もともと外科医だった坂根氏だが、患者に合わせて理学療法などの治療も行っている。
さらに2001年には舞鶴医師会長を任され「病院オープンシステム」という災害が起こった際に会員の医師が救護にあたる協定や転院の際にかかりつけ医も患者の治療に加われるなど患者のことを第一に考えシステムの構築をしていった。
医者の威厳を嫌い、患者が安心して親しみやすいよう開業以来白衣を一度も着用したことがないという坂根氏は、気取らない医師として患者から評判である。地域医療には患者と肌で付き合うことが重要と話す坂根氏は、今回の受賞について地域医療として当たりまえで患者の喜びが一番の喜びであることを語った。