今月27日、神奈川県と公立大学法人横浜市立大学はよりよい人材の育成につとめ地域医療に貢献することを目指すため包括連携協定を交わした。横浜市立大学に県立高校出身者向けの推薦入試枠を設けることにより、地元からの入学生による地域医療への定着率の高さを期待している。
(参照:医療系大学志願者 女子受験生が急増)
協定連携事項として、教育・研究・文化の振興、地域医療の充実、健康の増進及びスポーツ活動の推進、地域社会の活性化、人材の育成、国際化の推進など6項目があげられている。横浜市立大学ではこれまでに、大学の教育力を活かし高校生向けに高校教育フロンティア協働事業などを実施。今後も、英語力の育成プログラムや大学教員が高校へ出張して授業を行うなど積極的に育成に務める方針である。協定後、黒岩祐治知事は県立高から医学部へのパイプができることにより、地域医療の人材や医師不足の解消が期待できると意気込みを見せている。
実施年度や県教委推薦または指定校推薦にするか、定員などは今後決めて行く。さらに横浜市立大学は横浜市立高校や私立高校などの県内推薦枠の導入についても検討する意向である。