ソニー株式会社は、ゲノム情報研究のためエムスリー株式会社、米Illumina, Inc.(イルミナ)と協業に合意。2月末までに新会社「P5」(ピーファイブ)を設立することを発表した。新会社では、ゲノム情報プラットフォーム事業を展開する計画だ。
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ソニーは、1月23日にエムスリーとイルミナとの協業の合意をうえで、新会社でのゲノム情報プラットフォーム事業を展開することを発表した。ゲノム研究とは、人のゲノム情報と医療や健康情報を解析・研究していくことで、疾患原因の解明や治療方法を開発できるとして近年注目されているテクノロジーである。個人に性質や特性よって変化する最適な医療処方においても、ゲノム研究はその参考に役立つ可能性があると期待されている。
ソニーの新会社「P5」では、ゲノム情報の解析サービスを提供し、それに関する医療情報なども一緒に集めることでゲノム情報を利用した研究を支援していく方向である。さらに、支援のみにとどまらず各個人の医療に役立つサービス・プラットフォームの構築も視野に入れていることを明かした。
ソニー株式会社執行役EVPメディカル事業担当の斎藤端氏は、医療分野における新しいサービスにつながるとコメントし、医療界の新たな可能性を示した。今後もメディカル事業にさらに力を注いで行く姿勢を見せている。