年々増加傾向にある外国人旅行者や2020年の東京五輪・パラリンピック開催に向け、厚生労働省では来年度から医療通訳への育成への取り組みが進められている。そんな中で大阪では外国語だけでなく、全国初となる手話の医療通訳講座が開設となった。
(参照:予約不要 電話一本で多言語医療通訳サービス”medi-Phone”)
image by 大阪・枚方市
枚方市では市内在住の外国人3800人と約1200人の障害者手帳を持っている聴覚障害者合わせて約5000人が医療を受ける際にコミュニケーションをとることが難しいと推測されている。
平成23年には、自身が医療者とのコミュニケーションが上手く取れなかった経験を持つ聴覚障害者が、医療通訳を普及させるため会を発足し活動を行ってきた。市ではこうした動きから医療通訳士協議会の協力のもと、市内の医療機関や医療系大学・外国語大学などと医療通訳の育成へ動き出した。さらに、外国語だけでなく全国で初となる手話の医療通訳講話も開設。養成講座の定員は18人だが、108人という応募が集まった。講座は先月中旬に開講となり、現在30〜70代の幅広い年齢層の受講者が参加している。