武田薬品工業が7月1日、ネシーナ(一般名:アログリプチン安息香酸塩)とアクトス一般名:ピオグリタゾン塩酸塩)の合剤である2型糖尿病治療剤「リオベル配合錠」の製造販売承認を厚生労働省より取得したことを公表した。(参考:武田薬品、複数の糖尿病薬を配合した新薬「ソニアス配合錠」を発売)
「リオベル配合錠」は「リオベル配合錠LD」と「リオベル配合錠HD」の2種類があり、「リオベル配合錠LD」は1錠あたりアログリプチン25mg/ピオグリタゾン15mgを含有、「リオベル配合錠HD」はアログリプチン25mg/ピオグリタゾン30mgを含有する。
ネシーナは同社の子会社である米武田サンディエゴ社が創製したDPP-4(ジペプチジルペプチダーゼ-4)阻害剤で、アクトスは同社が発見したインスリン抵抗性を改善する2型糖尿病治療剤。「ソニアス配合錠」同様、併用して服用されることの多い2剤を合わせ患者の利便性を向上させる。
同配合錠の添付文書には、同配合錠の中に含まれる「ピオグリタゾン」の膀胱癌の発生リスクに関する注意も合わせて記載される予定だ。(参考:武田薬品工業のアクトス、フランスで新規患者への投与禁止へ)