17日、大阪市内にある国立病院機構大阪医療センターは多剤耐性菌の一種「メタロベータラクタマーゼ(MBL)産生腸内細菌」の院内感染が起こっていたことを発表した。ここ数年の間で約100人の患者から検出しており患者が死亡したケースもある。
(参照:多剤耐性菌による死者 欧米で年間約8万人)
Photo:Zombie Virus Found! By arbyreed
緑膿菌や大腸菌、セラチア菌などから検出される多剤耐性菌の一種であるメタロベータラクタマーゼ(MBL)産生腸内細菌は、多くの抗生物質が効かなくなる菌である。国立病院機構大阪医療センターでは、今年に入り感染患者が急増したため調査をしたところ、ここ数年間で約100人の患者が感染していたことがわかった。現在、重症化した患者はいないということだが、過去に感染後に死亡したケースもあり因果関係を調査している。
国立病院機構大阪医療センターは20日に記者会見を行う予定である。公表について報告義務はないが、近隣病院含め感染を拡大させないためにも公表する結論に至ったという。