16日、神戸市内にある小児がん専門治療施設「チャイルド・ケモ・ハウス」にて小児がんの子どもや、家族へのサポートをテーマにしてシンポジウムが開催、医療や教育など専門家約200人が参加した。
(参照:チャイルド・ケモ・ハウスによる小児がん専門施設、13年春開業目指す)
Photo:On Mother’s Back By Cafezinho❞
国内で毎年約3000人が発症しているといわれる小児がん。がんの増殖は早いが抗がん剤や放射線治療の効果も高く8割近くの患者に治療の効果が出ている。しかし、診断から治療までの時間や治療中は時間がかかるため、患者や家族への負担も少なくない。
開催場所の「チャイルド・ケモ・ハウス」は全国初の小児がん専門治療施設であり、患者が家族と一緒に治療に専念できるように風呂や台所などの備え付けがされている施設である。楠木重範院長は施設に設置している相談センターへの問い合わせにおいて、治療費や兄弟がいる場合に付き添いとの両立の問題などがあったことを取りあげ、助成制度や支援について説明を行う医療ソーシャルワーカーの重要性について話した。
山陰や四国からも多くの小児がん患者がくる兵庫県立こども病院。小阪嘉之診療部長は、退院して地元に戻る際も地元の担当医と直接連絡をとるなど情報共有が大事であると話した。