厚生労働省は、未承認医薬品のエストロゲン製剤「ESTROMON」による健康被害が発生したことを発表。「ESTROMON」はサプリメントを称して販売されていた。(参照:平成25年度 健康食品に含まれる医薬品成分の発見について<千葉県>)
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国内でエストロゲンを含む内服薬は医師の処方が必要となる。報告された「ESTROMON」はタイ製の医薬品でエストロゲンを成分とし、インターネット上で「更年期対策サプリ」と称して販売されていた。健康被害を訴えた患者は「ESTROMON」を服用後、子宮から不正出血をしたため医療機関へ受診。現在患者の症状は回復している。こういった医師の処方が必要な医薬品がサプリメントや健康食品などと称され販売されていることがある。
厚生労働省は「ESTROMON」の他にも女性ホルモンを含む未承認医薬品の「PREMARIN(プレマリン錠)」「Provera(プロベラ錠)」「oestrogel(エストロジェル)」がインターネット上で販売されていたことを確認した。「PREMARIN(プレマリン錠)」「Provera(プロベラ錠)」は国内で承認されているものもあるが医師の処方が必要となる。
テレビ番組の情報などから安易に医薬品成分を含む製品を購入しないように注意喚起するとともに、購入した心当たりのある人は異常があった場合は医療機関へ受診するようすすめている。