IMSの調査報告によると、国内の2013年度の医薬品市場は前年に比べ全体で3.1%増え9兆8466億4100万円、売上が一番高かったのは薬効別では抗腫瘍薬、製品別ではプラビックスだった。
(参照:NTTドコモ、スマートフォンで医療情報サービス、IMSジャパンと提携)
調査報告は2013年1月〜12月までの売上データの統計となる。2011年度から比べて全体的な市場売上は増加しており、市場別では病院が前年比2.8%増の3兆8717億6900万円、開業医が前年比1%減の2兆2173億3100万円、薬局などその他は前年比6.1%増の3兆7575億4000万円で開業医は2年連続で減少となったが全体的には増えており10兆円近くになった。
薬効別では売上トップが前年より6.6%増の抗腫瘍薬で、0.7%増のレニン−アンジオテンシン系作用薬が2位に続き、DPP-4阻害薬が大きく売上に関係したと思われる糖尿病治療薬は前年よりも10.5%増と二桁の増加を見せ3位だった。製品別ではプラビックスがトップで前年より14.3%増で抗凝固薬プラザキサやイグザレルトなどの新薬も売り上げにつながった。2位は前年より8%減となったブロプレス、3位が12.9%減でディオバンとなった。ディオバンは臨床研究問題も関係してか売上へも大きく影響していると思われる。