岩手県二戸郡一戸町にある小鳥谷(こずや)診療所が先月14日、診察を再開することとなり同日開所式が行われた。小鳥谷診療所は男性医師の後任を探し1年間の休診をしていたが、久慈市在住の女性医師小野寺沙織医師が診療にあたることとなった。
(参照:大震災による医師不足の深刻化)
2013年5月、前任の男性医師は病気の療養のため診療所を休診し後任を探していたが亡くなり、その後、町が後任を探し小野寺医師へ依頼。小野寺医師は消化器内科を専門としており、2011年2月から出産・育児のため第一線を離れていたが、同じく医師であり現在県立久慈病院に勤めている夫・正幸さんの父親が以前一戸町で開業医を営んでいたこともあり、今回後任の依頼を受けたとのこと。小野寺医師は常駐ではなく月・水・金曜日の週3日の午前10時〜12時と午後1~3時に診療となる。
開所式では関係者や地域住民の約50名が集まり診療再開を祝った。一戸町は高齢化率が34%と高く、住民は診療再開に「安心して暮らせる」と喜びをみせている。