埼玉県が取り組んでいる女性医師支援事業は、医師数は増加する一方で出産・育児などにより退職する女性医師が多くなっている現状を受け復職への支援をトータルで行っていく取り組みである。
(参照:増加傾向にある女性医師 雇用が抱える課題とは?)
Photo:A female doctor with the International Medical Corps examines a woman patient at a mobile health clinic in Pakistan By DFID – UK Department for International Development
この取り組みの内容は病院側への助成制度と女性医師の相談の受付けなどがあげられる。助成制度は研修実施病院への助成と代替職員雇用病院への助成があり、代替職員雇用病院への助成は産前・産後休業から復職する際に病院で研修をする際の助成となる。代替職員雇用病院への助成は、育児などとの両立のために短時間勤務となった際の代替として医師の雇用・配置の雇用費用の助成となる。
埼玉県女性医師支援センターも運営しており、センターでは女性医師からの相談を電話やメールにて子育て経験のある現役医師が無料で行う。主な相談内容として子育て・介護の情報や復職や復職研修の相談、求人情報などがある。受付は電話は月曜から金曜の9時〜17時まで(土日・祝日・年末年始を除く)。関連情報は埼玉県女性医師支援センターのサイトで確認することができる。
女性医師へのサポート支援においては先月、厚生労働省でも女性医師らをメンバーとした懇談会を設け具体的な支援策を検討していくことが決められるなどの動きをみせている。